アロハ
まだまだ続くGAYフレンドリーな街シアトルのプライドウィークのレポートです☆
シアトルのプライドパレードは巨大なわけですが、これを実現させるために巨額な金額が動いています。
まずダウンタウンの道路をブロックしなければならないし、そのための警官を配備しなければなりません。
イベント会場はそれだけではなく、シアトルセンターという場所の公共広場+スタッフも借りています。
これを市に要請するわけですが、決して無料ではありません。
使用料として巨額な金額を支払わなければならないのです☆
さらに特設会場などのセッティングも必要ですから、本当に巨額の資金が必要とされます。
パレードは2006年にキャピトルヒルからダウンタウンへ移動したのですが、この時にシアトル市に約10万ドル(約1000万円)の借金を作ってしまったそうです。
ということは、実際には10万ドル以上必要だということです。
凄いことに、この時の借金は2014年に全て支払い終えています。
年に一度のお祭りとはいえ、資金集めも大変なのではないかと思いました。
この巨額な資金を支えているのがスポンサーです。
プライドパレードのスポンサーは6段階に分かれています。
①プレゼンティング・スポンサー
②ゴールド・スポンサー
③シルバー・スポンサー
④ブロンズ・スポンサー
⑤コミュニティー・スポンサー
⑥メディア・スポンサー
とりあえず①〜④までのスポンサーをリストしてみました。
▶全てのスポンサーのリストはコチラへ
★プレゼンティング・スポンサー
▲BECU(銀行・金融)
▲Tモバイル(携帯電話)
★ゴールドスポンサー
▲アラスカ航空(旅行業界)
▲カップケーキ・ロイヤル
(飲食レストラン)
▲ゲイシティー
(GLBTコミュニティーメディア)
▲グループヘルス
(医療機関)
▲キンプトン ホテル&リゾート
(旅行業界)
▲コンテント パートナーズ
(フィルム・写真・アイデア)
▲ミニ ピュージェットサウンド・ミニ契約店
(自動車)
▲スミルノフ
(酒造)
▲ジップカー
(レンタルカー)
★シルバースポンサー
▲アマゾン(ネットリテイル)
▲マイクロソフト(PCエンジニアリング)
▲カフェ・ヴィータ 珈琲ロースティング
(飲食レストラン)
▲チポトレ メキシカングリル(飲食レストラン)
▲チョーク ショーツカンパニー(アパレル)
▲ファーストオブカークランド(自動車)
▲GSBA シアトルビジネスアソシエーション
(ビジネスネットワーク)
▲メイシーズ(リテイル デパート)
▲ノードストロム(リテイル 高級デパート)
▲レックス・ゴリアス (ワイン・酒造)
セーフウェイ (食料品店)
スターバックス(飲食レストラン)
ZICO プレミアムココナツ水(飲食)
★ ブロンズスポンサー
▲バンクオブアメリカ(銀行)
▲キャプテンモーガン、ホワイトラム(酒造)
EMC2(ビジネス情報解析)
▲カー2GO(レンタカー)
▲シアトルチルドレンズ(医療機関)
▲エクスペディア(旅行業)
▲フェイスブック
(インターネットマーケティング)
▲フレッドメイヤー(日常品+食料品)
▲グーグル(インターネットマーケティング)
▲ホーランドアメリカライン(旅行業)
▲ジョーンズソーダ(飲食)
▲J.P.モーガン・チェイス(銀行・金融・投資)
▲カインド ヘルシースナック(飲食)
▲リバティーミューチュアルインシュランス(保険業界)
▲エルワイエーティー(タクシーサービス)
▲ポップチップス(スナック食品)
▲ピーダブリューシー
(ビジネス用カウンセリングシステム)
▲シアトルストーム(スポーツ観戦・チケット)
▲ソレントホテル シアトル(旅行業界)
▲TJマックス(デパート)
▲UPS(運搬)
▲ウェルス&ファルゴ(銀行・金融・投資)
▲ホールフーズ(食料品)
これらのスポンサー会社は、多くのGLBT社員を抱えているか、GLBTに対するマーケティングを明確に意識しているのか、またはその両方です。
前の記事でも書きましたが、現在のアメリカ企業は、確実にGLBT層を意識し始めています。
アメリカ社会のGLBTパワーの凄いところは、どこかのレストランなり会社なりが GLBT顧客なり従業員なりをバッシング、または差別しようものなら、インターネットやソーシャッルネットワーク、ツイッターなどを通じて全国レベルへ広 まり、そこから反対運動が起きてしまうこと・・・。
テキサスだったと思いますが、あるレストランの従業員がGLBT顧客に対して酷い扱いをしたとニュースになり、全国レベルに広まってしまいました。
これはレストランや会社だけではなく、俳優やタレントなどのセレブリティーの問題発言にも敏感に反応しています。
現在テレビで番組を持っている俳優のアレックス・ボールドウィンは、公共の場でゲイ差別用語を使ったことで、番組を数回干されてしまい、公的に謝罪を表明。
映画「21ジャンプストリート」の俳優、ジョナー・ヒルも、パパラッチに対してゲイ差別用語を浴びせたことで問題になり、メディア各種で謝罪のしまくり・・・。
競演した元ストリッパーで今や大人気のイケメン俳優、チャニング・タータムの力も借りて、二人で謝罪していました。
彼らが心底アンチゲイなわけではなないと思うのですが、アメリカで誰かを罵倒する時に使われる言葉の多くが、ゲイ差別用語なので、習慣として無意識に使ってしまうのだと思います。
しかし、それをメディア関係で働くGLBT層が許さない。
現在のアメリカのGLBTアクティビスト、そしてGLBTのパブリックフィギュアたちのPOWERは驚異的です。
各種メディアやエンターテイメントビジネスにもGLBT従業員やGLBT擁護派は計り知れないほどいらっしゃる。
芸能人でさえ下手してGLBT層を怒らせたら仕事を干されてしまうのが現状です。
オバマ大統領に至っては、大統領選の時にGLBT層の評を確実に獲得するために、様々なアプローチと公約を宣言していました。
それだけアメリカのGLBT層は様々な範囲の影響力を持っているわけです。
はやく日本のGLBT層もこのような影響力を持てるようになるとよいですね。
そうすればGLBTとして生きやすくなるはず。
続く☆