アロハ
シアトルのGayウィークの報告を書いてきたのですが、その中で書きそびれてしまったのが、シェールのコンサートTOUR・ドレス2キル☆
私は80年代洋楽で育った人なので、シェール様の大ファンです。
このBlogでもシェール様のことを何度か書いています。
それに小説ブルードルフィンの中でもワイキキのGayバーで「ソングフォーロンリー」が流れる場面を書きました。
小説の舞台は2001年のワイキキです。
その頃はシェール様がアルバム「Living Proof リヴィングプルーフ」をリリースしたばかりで、ソングフォーザロンリーを皮切りに次々と大ヒットを飛ばしていました。
“「少しね……。もうすぐベッドに戻ったほうがよいけど、君が残りたかったらもう少しは大丈夫だと思う」
少し疲れた顔でデールが答えた時、スピーカーからシェールの新曲〝ソング・フォー・ロンリー〟のイントロが流れ始めた。
その瞬間、バーの中のザワメキが引き潮のように消え失せて静かになり、デールとジャック、ハナレイを含めた全員が会話をやめて静かに聴き始めた。
あなたがどこともわからない崖っぷちに立っていたなら……♪
イントロが終わって軽快なダンスビートに変わると、まるで思い出したかのように再びザワザワと会話が始まる。
「シェールだ! この歌好きだったろ? 向こうに行って踊ろう!」
ジャックがデールに向かって叫ぶと同時に彼の手を取って立ち上がらせ、二人は混み合うダンスフロアの中に歩き去っていった。
そこから上に昇って、あなたのハートが向こうに行くしかないの……♪
ハナレイはその歌をハミングしながら、ニューヨークからの2人組がダンスフロアで踊っているのを見つめ、デールがジャックのような友人を持っていることをうらやましく思った。
そしてこの友人同士のカップルが彼にケヴィンのことを思い出させた。”
(小説ブルードルフィンより)
シェールのコンサートを観れるのはこれで最後だろうし、スペシャルゲストがシンディー・ローパーだったので、コレを見逃すのはもったいないとチケットを購入しました。
そして何とタイミングのよいことに、シアトルでのシェールのコンサートが行われたのはGayウィークの土曜日、プライドパレードの前夜でした。
しかし、私とGay友の土曜日のスケジュールは超過酷・・・。
ベルヴューで行われたウェルネスフェアー会場に向かうために超早起きしなければならず、出発したのは朝6時30分。
朝の8時30分から仕事が始まって、午後6時までノンストップでクライアントに会って話し続けるという過酷なスケジュールをこなし、他の友人2人と合流してそのままコンサート会場に・・・。
コンサートが行われたのはGayフェスティバル会場のすぐ近くにあるKeyアリーナです。
このツアーは2013年にリリースされた「Closer to the Truth」と映画「Burlesque」の曲をメインにしたもの。
当日の観客の動員数は1万1644人☆
会場に到着したら、あまりの人混みに感動・・・。
驚いたのは40代以上がメインと、とても年齢層が高かったこと。
若い人たちよりもご高齢の方々の方が多いコンサートというのも興味深かったです。
シェールの芸能活動を考えてみたら、高齢者の方々が多くても当然です。
先に書いたように、スペシャルゲストはシンディー・ローパー☆
シェールの前座でシンディー・ローパーが観れるなんて信じ難かったのですが、本当でした(笑)
ダブルで感動とはこのことです。
以前ワイキキでクリスマショーに来た際に出かけた友人いわく、下手もよいところと聞いていたし、DVDでシンディー様のコンサートを観たのですが、あまりの下手さに仰天したことがあったので、個人的にシンディー様の声には全く期待していなかったのです。
しかしビックリ仰天!
シンディー=ライブは下手というのが完全にひっくり返ってしまいました。
信じられないくらいの声量で、驚くほど上手かった☆
ライヴで名曲「トゥルーカラーズ」を聴けたことに感動しました。
そしてシェール様ですが、一曲目の「Woman's World」でステージに登場するなり冗談を一言☆
「あなた達のお婆さんは今頃なにをしてるかしら?」
彼女は今年で68歳です。
そんなにご高齢だとは全く思えない、信じ難いお美しさでした☆
さすがにご高齢ですから、ステージの上で激しいダンスやジャンプはしませんでしたが、歌唱力で勝負されたので、そんなのは全く必要なかったと思います。
あの年齢で、しかもライヴであれだけ声が出せるのも信じ難かったです。
ヴォリューム感のある声量も凄かったですが、歌唱力ともに本当に上手いと思いました。
セットが極まりない豪華さで、次々に衣装を変えて登場するシェール様の姿に最初から最後まで釘付けです。
歌った曲の半分以上は昔のヒット曲でしたが、充分に堪能させてくださいました。
以下はセットのリスト☆
シアトルでの曲順は明確には覚えてませんが、ホボ同じだったと思います。
歌手としてのキャリアが長く、昔からヒット曲があるので、近年だけのヒット曲構成ではありませんでした。
"Woman's World"
"Strong Enough"
"Dressed to Kill"
"Little Man" / "All I Ever Need Is You" (Video Interlude)
"The Beat Goes On"
"I Got You Babe"
"Gypsys, Tramps & Thieves"
"Dark Lady"
"Half-Breed"
"Welcome to Burlesque"
"You Haven't Seen the Last of Me"
"Take It Like a Man"
"Walking in Memphis"
"Just Like Jesse James"
"Bang Bang (My Baby Shot Me Down)"
"I Found Someone"
"If I Could Turn Back Time"
"Believe"
"I Hope You Find It"
個人的にはもっとダンス系のヒット+別のバラードを聴きたかったのですが、それでも感動しましたワ☆
最後手前はゴンドラに乗って登場。
会場の全域を廻って皆さんに手を振って挨拶してくださいました。
コンサートが終わったのは深夜近く。
一緒に行った友人たちも大感動☆
GAY友とホテルに戻ったら一気に疲れが出てきました。
私の予定では、有名レズビアンDJのトレーシーヤングがカフで生スピンするので、キャピトルヒルに出かけようと思っていたのです。
疲れているとはいえ、トレーシーヤングの音を生で体験するチャンスを逃してしまったワタシはお馬鹿さんカモ? と思いましたが、翌日はパレード参加だし、あまりの疲れにお出かけは断念しました・・・。
GAYウィークにシェール+シンディーローパー+トレーシーヤングという組み合わせなんて、ホノルルだったら絶対にあり得ない。
シェールのホノルルでのコンサートは予定されてないし、第一にホノルルに大物ミュージシャンが来るのはとても稀。
そういう意味ではシアトルはARTとMUSICシーンはアメリカの大都市とホボ同じなのでエキサイティングです。
シェール様のアメリカツアーは前半戦の西海岸ツアーが終わったばかり、これから後半戦の、ワシントンDC、NYなどの東海岸ツアーに入るようです。
こちらのスペシャルゲスト前座は「 Love Is a Battlefield」「We Belong」などの大ヒットがあるパット・ベネター☆
これからアメリカ東海岸に旅行に行く方はツアー行程をチェックするのをお勧めします。
http://en.wikipedia.org/wiki/Dressed_to_Kill_Tour_(Cher)
来年はヨーロッパツアーも考慮されていると言っていたので、もしかしたらジャパンツアーもあり得るかも知れません。
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